平成12年9月議会

 

◯池上典子議員 225ページと、項目の2.でさっきちょっと説明があったんですが、法定外公共物譲与調査経費、この2,015万円について、お尋ねします。

 法定外公共物とは、道路法、河川法の適用を受けない国の財産ですが、これを地方分権の一環として市町村に無償で譲与されることが立法化されました。そこで何をもらい受けるのかを特定するために法務局で管理する公図が必要になってくる。その調査の委託である、ここまでの理解はいたしております。

 そこで、まず2,000万円の委託業務の内容について、けさいただきました資料によりますと、1.資料の調査、整理、2.資料からの特定作業、3.現地調査、4.現地調査結果からの特定作業、5.法定外公共物調査作成、6.譲与申請図書作成、7.関連資料整備、8.システム構築、これが委託内容であることの確認をしたいのと、次に、今回は、市内の4分の1の地域についての調査であるというふうにさっきおっしゃられたんですが、全市調査については2,000万円掛ける4、つまり8,000万円となるわけではなくて、8,000万円プラスアルファの見込みである。

  以上2点を担当部長に確認したいと思います。

 次に、委託について、市長にお尋ねします。

 現場業務においては、徹底的な直営堅持でありながら、今回のこの件も含め、行政の中枢と考えられるような業務に関する委託、それもコンサル丸投げとも思えるような委託が非常に目に付きます。委託ということについての市長の見解をお尋ねします。

 最後になりますが、今回の調査についてすべて譲り受ける、すべて要らない自治体以外はすべての自治体がやらざるを得ないわけです。そして、その数は3,000の自治体に上ると考えられます。法務局の管理している公図が電子ファイル化さえされれば、各自治体の手間とお金は大幅に削減されるはずです。ぜひ早急に市長会に諮り、40万都市の市長として、公図の電子ファイル化に対して取り組みの要請を強く求めていただきたいと考えます。

 以上、2点につきましては、市長の答弁を求めます。

◯内山喬之土木部長 ただいま御質問いただきました法定外公共物の譲与調査委託料について、お答えいたします。

 法定外公共物の譲与事務につきましては、6月9日に庁内に法定外公共物事務委譲検討委員会を設けまして、庁内関係部署から構成しております。そういったところで調査、研究を重ねてまいりまして、その調査、研究によりまして、市内における譲与対象物件が、里道については延長が約215キロ、水路については約55キロあることが判明しております。譲与受けするかしないかの機能の有無の判断は相当に慎重を要するもので、その申請期限が平成16年度末と定められておりますので、早期に事務を進める必要がございます。そういったことから、本議会におきまして、調査委託料として2,000万円の補正予算を計上させていただいているところでございます。

 委託業務の内容でございますが、ただいま議員の方から挙げていただきましたとおり、そういった項目を調査委託の業務として考えております。特に、法定外公共物に係る国有財産の譲与手続に関するガイドラインということで、大蔵省、建設省から各市町村に指示されておりますので、それに沿って業務を進めるということで調査を進めるものでございます。

 議員お尋ねの本業務にかかわる委託費用の全体額につきましては、北部地域が約13平方キロで2,000万円ということで計上さしていただいております。そういったことで、枚方市全域を4分割しておりますが、13掛ける4ということになりますと枚方市面積よりも少し小さくなりますので、面積的に計算しますと約9,000万円ほどかかるんではないかというように考えております。

 以上で担当部からのお答えとさしていただきます。

◯中司 宏市長 委託についての基本的な考え方でございますが、この種の業務の委託につきましては、基本的に本市で処理できない特別な知識や技能を要する場合、あるいは業務量がいっときに集中をして職員のみにより処理できにくい場合、こうしたことを基本的に考えていかなければならないと思っています。このような場合のほかは、安易な委託は避けて、基本的な考えや目的を明確にしながら、職員の能力を生かして業務を遂行する必要がある、そう判断しなければならないと考えてます。

 今回の法定外公共物の譲与調査委託につきましては、膨大な時間を要するものであり、そうした観点から委託で行うことが適切であるという判断をいたしております。

 続きまして、市長会等での申し出、国への要望でございますが、この調査につきましては、全国の各自治体の共通の問題であると考えておりまして、今後、市長会等に諮りながら、法務局が管理している公図の電子ファイル化を国・府と市長会を通じて要望してまいりたいと、こう考えてます。

 

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